読書の秋だけど、読む季節を間違えた?江戸川乱歩「毒草」

ただ今読書の秋を邁進中です。今日は、江戸川乱歩の「毒草」を読みました。短編なので、あっという間に読み終わってしまいました。

「私」は友人と散歩をしている時に、ある草を見つけます。それは、堕胎をする時に使われる草でした。

これは本当にぞっとする話です。こういう、心が冷える話を書かせたら、江戸川乱歩の右に出る人はいません。

もしかしたら、自分は間接的に、殺人の協力をしてしまったかもしれない、でも証拠は無いという状況です。いや、そもそもまだこの世に生まれていない命が消えたのです。法的には殺人にすらなりません。でも、自分のせいで、生まれる筈だった命が失われてしまったのかもしれないと思うと、罪の意識はどうしようもないほど大きく、重いでしょう。自分の軽率な言動が、取り返しのつかないことへと発展してしまう、そんな恐ろしい話でした。

こういう寒気のする小説は、秋ではなく夏に読むべきだったかなと、少し後悔しています。今度は心が暖かくなる小説が読みたいですね。キレイモ 通い放題